投稿者: naochan

  • 「血液検査は正常なのに、なぜ脂肪肝?」― 検査結果の紙を、素人の言葉に訳してもらう方法

    「血液検査は正常なのに、なぜ脂肪肝?」― 検査結果の紙を、素人の言葉に訳してもらう方法

    69歳の直ちゃんです。

    先日の人間ドックで、腹部エコーに引っかかりました。
    結果票には「肝臓に異常の疑い。10月に再検査」と書いてあります。

    で、正直に言うと、意味が分からなかったんです。

    私、血液検査の肝機能で引っかかったことが一度もありません。
    献血だって340回。あの厳しいチェックを、毎回パスしてきました。

    なのに、なぜ?

    こういうとき、昔の私なら「10月まで、なんとなく心配しながら過ごす」でした。
    病院に電話するほどでもない。友だちに聞いても分からない。ネットで調べると、こわい話ばかり出てくる。

    今回は、AI(私はClaudeを「ジーニー」と呼んでいます)に聞いてみました。

    これが、思っていた以上によかったんです。

    ■ AIは「診断」はしません。でも「翻訳」はしてくれます

    最初にはっきりさせておきます。

    AIは医者ではありません。病名を決めることも、治療を決めることもできません。
    私も、ジーニーから何度もそう言われました。

    じゃあ何をしてくれたかというと、言葉の翻訳です。

    私が聞いたのは、こういうことでした。

    「血液検査が正常なのに、エコーで何か見つかることってあるの?」

    返ってきた答えを、私の言葉でまとめるとこうです。

    ・血液検査は、肝臓の細胞が壊れていないか、働きが落ちていないかという「状態」を見るもの
    ・エコーは、大きさや内部の見え方という「かたち」を見るもの
    ・見ているものが違うので、かたちに変化があっても、血液の数字は正常のまま出ることがある

    これを聞いて、やっと腑に落ちました。
    矛盾じゃなかったんです。順番の問題だった。

    結果票に書いてあった「脂肪肝」という言葉も、同じように説明してもらいました。
    肝臓に脂肪がたまって、エコーだと白っぽく光って見える状態のことだと。

    この「翻訳」が、私にはいちばんありがたかった。
    医者の説明は正しいけれど、診察室では時間がありません。あとから思い出そうとしても、専門用語のところだけ、するっと抜けているんです。

    ■ 写真を1枚見せたら、話が具体的になりました

    もうひとつ、やってみてよかったことがあります。

    朝ごはんの写真を、そのまま送ったんです。
    言葉で説明しようとすると「野菜と、果物と、パンと……」で終わってしまいますが、写真なら1枚で伝わります。

    そうしたら、こう返ってきました。

    「献立そのものは相当いいです。気になるのは2か所だけです」

    ほめられて調子に乗ったところで、指摘が来ました。
    果物が5種類あること。夜に食べている柿の種のこと。

    このへんの詳しい話は、雑記ブログのほうに書きました(記事の下にリンクを置いておきます)。
    ここで言いたいのは、**「うまく説明しなくていい。写真を1枚送ればいい」**ということです。

    これ、パソコンやスマホの操作を聞くときと、まったく同じでした。
    説明しようとすると言葉が出てこない。でもスクショを1枚送れば、話が早い。

    ■ コピペで使える、聞き方の文

    同じような立場の方のために、私が使った聞き方を置いておきます。
    そのままコピーして、ご自分の状況に書き換えて使ってください。


    健康診断(人間ドック)の結果について、素人にも分かるように説明してほしいです。
    診断してほしいわけではありません。書いてある言葉の意味を知りたいだけです。

    ・結果票に書いてあった言葉:(ここに書き写す)
    ・これまでの検査で引っかかったことがあるか:(ある/ない)
    ・再検査の予定:(○月)

    この所見は、どういう状態のことですか。
    再検査では、どんなことを調べるのが一般的ですか。
    それまでに、自分でやれることはありますか。

    ポイントは、最初に「診断してほしいわけではない」と書いてしまうことです。
    そう書いておくと、AIも「これは説明の依頼だな」と受け取ってくれて、話が回りくどくなりません。

    ■ 3つの、気をつけたこと

    ひとつ。病名や治療は、必ず医者に確認する。
    AIの説明は、あくまで下調べです。私も再検査のときに、あらためて主治医に聞くつもりでいます。

    ふたつ。個人が特定できることは書かない。
    名前、生年月日、病院名、保険証の番号。このあたりは入れる必要がありません。所見の言葉と、大まかな年齢だけで十分に話が通じます。

    みっつ。こわい話を探しに行かない。
    ネット検索と違って、AIは聞いたことに答えてくれます。逆に言うと、こわい聞き方をすれば、こわい答えが返ってきます。
    「何が悪いんですか」ではなく「この言葉はどういう意味ですか」と聞く。同じ内容でも、受け取るものがずいぶん変わります。

    ■ いちばんの収穫は、質問が作れたこと

    結局、私がこの一晩で手に入れたのは、答えそのものではありませんでした。

    10月の再検査のときに、先生に何を聞けばいいか。
    それが分かったこと。これがいちばん大きかったです。

    診察室で「何か質問はありますか」と言われて、「いえ、大丈夫です」と答えて出てくる。
    私、これを何十年もやってきました。
    質問がなかったんじゃなくて、質問の作り方が分からなかったんです。

    AIは、その「質問の作り方」を手伝ってくれる相棒でした。

    10月16日。今度は、聞きたいことを紙に書いて持っていきます。

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    パソコンのエクセルデータをLINEで送りました

    69歳の直ちゃんです。

    パソコンで作った表を、スマホしか使わない友だちに送りたい。今日はその話です。

    ■ 「メールで送るね」が通じなかった

    きっかけは、仲間に配る一覧表でした。

    パソコンでエクセルの表を作って、さて送ろうというときのこと。私はいつもの調子で「じゃあメールで送るね」と言いました。

    ところが、相手は困った顔です。

    「メール、見ないんだよね。LINEにして」

    そうなんです。世の中には、メールをほとんど開かない人がけっこういます。連絡はLINEだけ、という人。私の周りにも何人もいます。

    しかし困りました。その表は、パソコンの中にあるのです。

    ■ パソコンとスマホは、別の家です

    私はしばらく、スマホでLINEを開いて、「+」を押して、何か表が出てこないかと探していました。

    出てくるわけがありません。表はパソコンの中にあって、スマホの中には無いのですから。

    このあたり、私は長いこと勘違いしていました。パソコンとスマホは、なんとなく地続きだと思っていたのです。でも実際は、道をはさんだ別の家。パソコンの机の上にある紙は、スマホの部屋には置かれていない。

    じゃあ、どうやって運ぶか。

    相棒のAI(ジーニーと呼んでいます)に聞いたら、答えはこうでした。

    「二つの家の間に、共有の物置を置きましょう」

    その物置が、Googleドライブでした。

    ■ やることは、3つだけ

    その一。パソコンから、物置に入れる。

    パソコンでインターネットの画面を開いて、住所の欄に

     drive.google.com

    と打ち込みます。開いたら、送りたいエクセルのファイルを、その画面の中にマウスでつまんで放り込むだけ。これで物置に入りました。

    (つまんで放り込む、が難しければ、画面の左上あたりにある「+ 新規」から「ファイルのアップロード」でも同じことができます)

    その二。スマホに、物置の鍵を用意する。

    スマホに「Googleドライブ」のアプリを入れます。すでに入っている方は、この手順はとばして大丈夫。

    入っていなければ、App Store(青いアイコン)を開いて、画面の下にある「検索」をタップ。「Googleドライブ」と打ち込んで、「入手」をタップします。

    入れたらアプリを開いて、パソコンと同じGoogleのアカウントでログイン。ここが同じでないと、物置の中身が見えません。

    その三。LINEから、物置の中身を選ぶ。

    送りたい相手とのトーク画面を開いて、文字を打つ欄の左にある「+」をタップ。

    出てきたメニューの中の「ファイル」をタップ。

    すると、スマホの中のファイル置き場が開きます。その中に「Google Drive」があるので、それをタップ。あとは送りたい表をタップすれば、相手に届きます。

    ■ つまずいたところ

    ひとつだけ、引っかかった場所があります。

    「ファイル」を開いても、「Google Drive」がどこにも出てこないことがあるのです。

    これは、その場所がまだ「使う設定」になっていないだけでした。画面のどこかにある「…」(点が3つ)をタップして、「編集」を選ぶと、置き場の一覧が出てきます。そこで「Google Drive」を「オン」にすれば、次から出てくるようになります。

    私はここで5分ほど、同じ画面を行ったり来たりしました。無いものを探していたわけではなく、しまってあるものを出していなかっただけです。

    ■ おわりに

    やってみれば、なんということはありませんでした。パソコンとスマホの間に物置を一つ置く。ただそれだけの話です。

    でもこの「物置」という考え方が分かるまで、私はずいぶん遠回りをしました。スマホの中を必死に探したり、自分にメールを送ってみたり。

    パソコンとスマホは別の家。だから間に置き場を作る。

    これが分かってから、写真でも書類でも、行き来がずいぶん楽になりました。今では、外で撮った写真を家のパソコンで見るのも、同じ物置を使っています。

    相手が使っているのがメールでもLINEでも、こちらの手はひとつ。届けたいものを、まず物置に置く。それだけです。

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  • 69歳、「もしもの時のメモ」に、パスワードをそのまま書き込んでいました

    69歳、「もしもの時のメモ」に、パスワードをそのまま書き込んでいました

    69歳の直ちゃんです。

    前に「AIに『もしもの時のメモ』のひな型を作ってもらった」という記事を書きました。

    ひな型はできました。

    ……できたまま、しばらく机の上に置いてありました。

    先日ようやく書き始めたのですが、書いてみて分かったことがあります。

    「もしもの時のメモ」は、作るより、書き方のほうが大事でした。

    私はまんまと3つの落とし穴に落ちました。同じ穴に落ちる方がいると思うので、正直に書いておきます。

    【落とし穴① パスワードを、そのまま書き込んでしまう】

    私はエクセルの表に、銀行のログインID、お客様番号、パスワード、暗証番号を、せっせと打ち込みました。

    親切心です。息子はITにもお金にも詳しくないので、全部書いてあげようと思ったんです。

    AIに見てもらったら、こう言われました。

    「このファイルが1つ流出したら、全部持っていかれます」

    ……あ。

    パソコンを修理に出したら。パソコンが盗まれたら。家に泥棒が入ったら。
    私は家族のために、悪い人にもたいへん親切な書類を作っていたのでした。

    直した形はこうです。

    ID・パスワード・暗証番号の欄は、全部空にする。
    そして、その欄をまとめて枠で囲んで、真ん中に一言だけ書く。

    「パスワード管理アプリを見てください」

    私の場合は1Passwordを使っているので【1Password参照】と書きました。

    そして表のいちばん上に、この一行を入れます。

    「ID・パスワード・暗証番号は、すべて◯◯(アプリ名)の中にあります。◯◯を開くための紙は、△△にあります」

    守るものが「1枚の紙」だけになります。
    これが一番の変化でした。表が流出しても、鍵は別のところにある。

    ちなみに、この「置き場所」の書き方にもコツがありました。

    「金庫の中」と書いてしまうと、拾った人にも場所が分かってしまいます。
    私は「あの戸棚の引出しの下」と書きました。家族には通じて、他人には通じない呼び方です。

    (ただし、本当に通じるかは念のため確認しておいたほうがいいです。私は「息子は『あの戸棚』が分かるだろうか」と、いま少し不安になっています)

    【落とし穴② 使っていない口座を「捨てる」で済ませようとする】

    残高がほぼ0円の口座が2つありました。

    私はこう考えました。通帳を破って捨てて、メモに「残高0円で捨てた」と書いておこう、と。

    これもダメでした。

    通帳を捨てても、口座は消えません。

    通帳はただの紙で、口座は銀行のコンピューターの中にあります。私が通帳を破っても、私名義の口座は元気に生き続けます。

    そして困るのは家族です。残高0円の口座がひとつでも残っていると、相続のときに、戸籍を集めて、書類を出して、窓口に行くことになる。

    残高0円のために、家族が役所と銀行を往復する。

    これは申し訳ない。

    なので、メモに書く前に「解約」してしまうのが正解でした。
    私はまず、その2つに【解約予定】と赤字で入れました。手続きが済んだら、行ごと消します。

    意外だったのは、解約が思ったより簡単だったことです。銀行によっては、残高が少なければ本人確認書類だけで手続きできる場合があります。窓口に行く前に電話で「残高ゼロの口座を解約したい。何を持って行けばいいですか」と聞いておくと、二度手間になりません。

    【落とし穴③ カードの「利用可能枠」を知らない】

    メモにクレジットカードを6枚書きました。

    AIに「金額の欄が空です。ここは残高ではなく、利用可能枠(限度額)を入れておくといいですよ」と言われました。

    理由がこうでした。

    「家族が『最大いくらの被害になりうるか』を判断できるからです」

    調べてみたら、私のカードの限度額は、合計でおよそ570万円ありました。

    私、そんなに使えたんですか。

    一度もそんな使い方はしていません。というか、そんなに貯金もありませんし・・・

    でも「使える上限」ということは、そのまま「誰かに使われてしまう上限」でもあるわけです。

    これに気づいたのが、今回いちばんの収穫でした。

    年に数回しか使わないカードに、100万円の枠はいりません。
    限度額は、電話やカード会社のサイトから引き下げの申し込みができます。私も下げることにしました。

    限度額の調べ方は、カード会社のサイトにログインして「ご利用可能枠」という言葉を探すのが早いです。
    ここで一つだけ注意があります。似た言葉が2つ並んでいます。

    ご利用可能枠 … そのカードで使える上限(限度額) → メモに書くのはこちら
    ・ご利用可能額 … 上限から、まだ払っていない分を引いた、今使える残り

    残りのほうは毎日変わってしまうので、書くなら上限のほうです。

    ログイン画面で迷ったら、電話のほうが早いです。多くのカード会社が自動音声で答えてくれます。カード番号と暗証番号を手元に用意して、5分で終わります。

    【コピペで使える相談文】

    自分のメモを点検してもらいたいときは、AIにこう聞いてみてください。


    家族に残す「もしもの時のメモ」を作っています。
    銀行・証券・カード・年金の一覧表です。
    書いてはいけないことや、抜けていることがあれば教えてください。
    私は69歳で、パソコンもお金も詳しくありません。
    家族も、私より詳しくありません。

    最後の2行がポイントです。

    「詳しくない」と先に伝えておくと、AIは専門用語を減らして答えてくれます。
    そして「家族も詳しくない」と書いておくと、受け取る人の目線で見てくれるようになります。

    【まとめ 書きながら分かってくる】

    正直に言うと、私は「ひな型さえもらえば、あとは埋めるだけ」だと思っていました。

    違いました。

    書き始めて、初めて「これは書いちゃいけないのか」「これは足りないのか」が見えてきました。
    落とし穴は、机の上で考えていた昨日までは、ひとつも見えなかったものです。

    やり始めないと、次が見えてこない。

    これが、この一日でいちばん強く思ったことでした。

    ひな型を作っただけで止まっている方、まず1行だけ埋めてみてください。
    たぶん、すぐに何か引っかかります。その引っかかりが、いちばんの収穫です。

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  • 69歳、証券会社の画面はスクリーンショットをAIに見せて聞いています

    69歳、証券会社の画面はスクリーンショットをAIに見せて聞いています

    69歳の直ちゃんです。

    きのう、証券会社のホームページで半日、迷子になりました。

    目当ての書類が、どこにあるのか分からない。メニューが上に二段あって、右上にも別のメニューがあって、赤い帯と白い帯がある。しかもページを移動すると、その帯の中身がまるごと入れ替わる。

    一度たどり着いた場所に、二度目はたどり着けません。

    でも半日で、ちゃんと目当ての書類までたどり着けました。

    やったことは、たったひとつです。

    画面のスクリーンショットを撮って、AIに送る。

    これだけ。

    きょうは、この方法の話をします。パソコンやスマホの画面で迷子になったことがある方に、たぶん役に立ちます。


    「うまく説明しよう」とするから、行き詰まる

    私がずっと苦手だったのは、質問することでした。

    パソコンの用語を覚えていないんです。「タブ」なのか「ウィンドウ」なのか、「メニュー」なのか「タスクバー」なのか、いまだにあやしい。

    だから人に聞くとき、

    「あの、上の四角いところの、右のほうにある、なんか横棒が三本のやつ……」

    みたいな説明になってしまう。相手も困りますよね。

    そして、うまく説明できないから聞くのをやめる。分からないまま放っておく。私はこれを何年も繰り返してきました。

    でもAIに聞くようになって、これが解決しました。

    説明しなくていいんです。画面をそのまま見せればいい。


    実際にやったこと

    きのうの半日を、具体的に書いてみます。

    「証券会社にログインしようとしたら、パスキーを設定しろって言われた。これ進めて大丈夫?」
    (画面のスクリーンショットを1枚送る)

    AI「大丈夫です。今出ている右上の白い箱は、1Passwordが『これ、私が預かりましょうか』と聞いてきている画面です。箱の中の『既存のものをアップデート』を左クリックしてください」

    ……見えているんです。私が今どの画面にいるか、何が表示されているか、AIには全部見えている。

    だから「上の四角いやつ」なんて説明はいりません。

    つづきはこんな調子でした。

    「次はこんな画面になった」(スクショ)
    AI「それは今日だけの使い捨ての数字なので、保存しなくて大丈夫です。赤い『セキュリティ設定へ』を左クリック」

    「この画面は、処置することないよね?」(スクショ)
    AI「その通りです。もう完了しています。右上の×で閉じてください」

    「左側のフロッピーのアイコン、うすいよ?」(スクショ)
    AI「薄いのは『もう保存済みなので押す必要がない』という意味です。かわりに左上の『メニュー』から『名前を付けて保存』を使ってください」

    こんなやりとりを、20回ちょっと。

    半日かかりましたが、ちゃんとゴールにたどり着きました。しかも一度も「うまく説明できなくて聞くのをやめる」ことがありませんでした。


    この方法のコツ、3つ

    やってみて分かったコツを、3つだけ。

    コツ① 説明はへたくそでいい

    「これ」「これなに?」「?」

    私が実際に送った言葉です。文章になっていません。

    でもスクショが付いていれば、それで通じます。むしろ下手に説明しようとして時間をかけるより、画面を1枚送るほうが早い。

    「うまく質問できないから聞けない」という壁が、まるごと消えます。

    コツ② 迷ったら、また撮って送る

    一番の収穫はこれでした。

    案内どおりに押してみたけど、思っていた画面と違う。そういうとき、以前の私は「間違えた、どうしよう」と固まっていました。

    いまは、そのまま撮って送ります。

    「変なところ触ったらこんな画面になっちゃった」

    そう送ったら、返ってきたのは

    「その画面は何も壊れていません。『メンテナンス中』と出ているので、集計をお休みしているだけです」

    という答えでした。

    壊したかもしれない、という心配ごと自体が、スクショ1枚で解決する。

    これは大きかったです。

    コツ③ 「今どこにいますか」に答えてもらう

    証券会社のように画面が複雑なところだと、私が今どこにいるのか、自分でも分からなくなります。

    そういうときも、撮って送ればいい。

    「今は投資信託のページにいるので、まず一段上に戻ります」

    こうやって現在地から教えてもらえるので、迷子になっても、そのつど立て直せます。

    道順を全部覚える必要はありません。一手ずつ、そのつど聞けばいい。


    スクリーンショットの撮り方

    念のため、撮り方も書いておきます。

    Windowsのパソコン
    キーボードの「Windowsマーク」と「Shift」と「S」を同時に押します。画面が少し暗くなるので、撮りたい範囲をマウスの左ボタンでドラッグして囲む。これでコピーされるので、AIの入力欄で貼り付ければOKです。

    iPhone
    本体の右側のボタンと、左側の音量を上げるボタンを同時にカチッと押します。

    Androidのスマホ
    電源ボタンと、音量を下げるボタンを同時に押します。

    慣れるまでは、この記事を印刷して手元に置いておくといいかもしれません。私も大事な手順は紙に印刷して机に置く派です。


    ひとつだけ、気をつけること

    便利なぶん、注意点もあります。

    スクリーンショットに、見せたくないものが写り込んでいないか。

    口座番号、住所、電話番号、暗証番号。証券会社や銀行の画面には、こういうものがふつうに表示されています。

    私も以前、ブログに載せようとしたスクショに個人情報が写っていて、AIから「この1枚は使えません」と教えてもらったことがありました。

    AIに聞くぶんには大きな問題にはなりにくいですが、暗証番号やクレジットカードの番号のような、絶対に人に見せないものが写っている画面は、送らないほうがいいです。

    どうしても送りたいときは、その部分を指で隠して撮るか、写らない範囲だけを囲んで撮ればいいですよ。


    おわりに

    「パソコンが苦手」という人の多くは、実は操作が苦手なのではなくて、質問が苦手なんじゃないかと思っています。

    私がそうでした。

    用語を知らない。だからうまく説明できない。だから聞けない。だから分からないまま。

    でも、画面を1枚見せるだけでいいなら、この鎖はほどけます。

    きのうの私は、証券会社の見づらい画面に半日つきあって、ちゃんとゴールまでたどり着きました。用語はいまだにあやしいままです。それでも困りませんでした。

    もし今、画面のどこかで固まっている方がいたら。

    うまく説明しようとしなくて大丈夫です。

    撮って、送る。

    それだけで、たいていは前に進めますよ。

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    こんにちは、69歳の直ちゃんです。

    AIというと、「調べもの」や「文章を書いてもらうもの」だと思っている方が多いと思います。

    私も、しばらくそう思っていました。

    でも最近、いちばん驚いた使い方は、これでした。

    自分の気持ちの正体を、AIに教えてもらう。

    ■ きっかけは、テレビのBGM

    先日、テレビでラヴェルの「マ・メール・ロワ」という曲が流れました。

    聴いた瞬間、「あっ、コレ、アレだ」と分かって、なんだかすごく得意げな気持ちになったんです。

    でも、なぜそんなに嬉しいのか、自分でもよく分からない。

    曲名だってすぐには出てこないし、クラシックに詳しいわけでもない。

    50歳のころに「教養がない」というコンプレックスから、Eテレの「らららクラシック」を5年ほど見ていた、というだけです。

    しかも、知識はほとんど身に付かなかったと思っていました。

    うまく言えないまま、AI(私はClaudeを「ジーニー」と呼んでいます)に、そのまま書いて送ってみました。

    「この満足感のわけを教えて」と。

    ■ 返ってきたのは、答えではなく「名前」でした

    ジーニーは、こう言いました。

    ・その満足感は「5年分の答え合わせが、向こうからやってくる瞬間」だ
    ・記憶には「思い出す(名前が言える)」と「気づく(聴いてピンとくる)」の二種類がある
    ・あなたは身に付いていないのではなく、名札ではなく耳のほうに身に付いた

    そして最後に、

    「50歳のときのコンプレックスに、20年かけて自分で静かに返事をしているように見えます」

    これを電車の中で読んで、私は吊り革につかまりながら泣きました。

    自分では、ただの「ちょっと得意げな気分」だと思っていたものに、

    きちんと名前を付けてもらった感じでした。

    ■ AIは、新しい情報をくれたわけではない

    ここが大事なところだと思っています。

    ジーニーは、私の知らない知識を教えてくれたわけではありません。

    私が書いた文章の中にあったものを、整理して、並べ直して、見せてくれただけです。

    材料は、全部こちらが持っていた。

    でも、自分のことって、自分がいちばん見えないんですね。

    「あなたはこういうことをしてきた人ですよ」と、他人の口から言われて、はじめて気がつく。

    その他人役を、AIがやってくれた、ということだと思います。

    ■ コピペで使える、聞き方

    難しい書き方はいりません。私が実際に送ったのも、ほとんどこれだけです。

    — ここからコピペ —

    下の文章を読んで、私がなぜこんな気持ちになったのか、そのわけを教えてください。

    うまく説明できないので、思いついた順番のまま書きます。

    (ここに、起きたことを、思い出すまま書く)

    — ここまで —

    これだけで大丈夫です。

    ■ 3つのコツ

    ① きれいな日本語にしなくていい

    「なんか」「かなぁ」「うまく言えないけど」。そのまま書いてください。

    そこにこそ、本当のことが混ざっています。

    ② 結論を自分で書かない

    「たぶん懐かしかったからだと思う」と先に書いてしまうと、AIはそれに合わせてきます。

    出来事だけを書いて、意味づけは向こうにやってもらう。

    ③ 昔のことも一緒に書く

    私の場合は「50歳のころ、こういうコンプレックスがあった」と書いたのが効きました。

    今の気持ちの理由は、たいてい昔のほうに落ちています。

    ■ 「感想を聞く相手」がいるということ

    こういう話は、なかなか人には言えません。

    「テレビでクラシックが流れて嬉しかったんだよ」なんて、飲み屋で言う話でもない。

    かといって、心の中にしまっておくと、そのまま消えていきます。

    AIは、そういう小さい話を、いくらでも聞いてくれます。

    夜中でも、朝でも、何回同じ話をしても、嫌な顔をしません。

    そして時々、自分では気づけなかったものを、拾って見せてくれる。

    69歳。

    調べもののためだけにAIを使うのは、ちょっともったいないなと思っています。

    「この気持ちは何ですか」

    今度、ためしに聞いてみてください。

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    楽天リンクの履歴が数字だらけ! 犯人は緑のアプリだった話

    こんにちは、69歳の直ちゃんです。

    今日は、通勤で使っているPRADAのバッグから始まって、なぜかスマホの電話帳の話になった一日をお届けします。

    ■ ロゴの金具が、ポロリ

    朝、バッグを持ち上げたら、正面についているPRADAの三角プレート。その右下を留めていた金具が、外れておりました。

    革に小さな穴だけ残して、金具はどこかへ旅立った模様です。

    ジーニー(私のAI相棒です)に写真を見せて相談したところ、「修理屋さんに持っていくのが一番」とのこと。通勤ルート沿いで何軒か探してもらって、一番評判のよかった松戸の「夢工房」さんに電話をかけてみました。

    ……不在。

    まあ、こういう日もあります。

    ■ 履歴を見たら、数字しかいない

    問題はここからです。

    楽天リンク(私が使っている無料通話アプリですね)の通話履歴を開くと、こう出ておりました。

     047-362-7441

    ……誰でしょう。

    いや、5分前に自分でかけたんですけどね。それでも数字の羅列を見ると、一瞬「あれ?」となるのが69歳という年齢でございます。

    明日また電話するのに、毎回この数字を見て「これは修理屋さんだったな」と自分に言い聞かせるのも情けない。というわけで、ジーニーに聞きました。

    「この番号に名前ってつけられる?」

    ■ 犯人は緑のアプリだった

    ジーニーいわく。

    楽天リンクというアプリ、実は自分では名前を覚えていないのだそうです。

    じゃあ誰が覚えているのかというと、iPhoneの中にある「連絡先」。あの、みなさんおなじみの緑色の電話アプリと同じチームにいる、あれです。

    楽天リンクは、その連絡先を「見せてもらっている」だけ。つまり、

     名前の本体 → iPhoneの連絡先
     楽天リンク → それを借りて表示しているだけ

    という関係だったのです。

    道理で、楽天リンクの画面をいくら探しても「名前をつける」ボタンが出てこないわけです。あちらには最初から、その権限がなかったんですね。

    黒幕は緑のアプリでした。

    ■ やってみたら3分だった

    というわけで、教わったとおりにやってみます。

     1. ホーム画面から「連絡先」アプリを開く
     2. 画面の右上にある「+」をタップ
     3. 「姓」の欄に「夢工房 松戸本店」と入力
     4. 少し下の「電話を追加」をタップして、番号を入力
     5. 画面の右上にある「完了」をタップ

    以上。3分もかかりませんでした。

    楽天リンクをいったん閉じて開き直したら、さっきまで数字だった行が、ちゃんと「夢工房 松戸本店」になっているではありませんか。

    うれしい。

    ■ ちなみに、緑のアプリなら履歴から直接いける

    ここで欲が出ました。

    「連絡先アプリをわざわざ開かなくても、履歴の画面からポチッと登録できたらもっと楽なのに」

    ジーニーの答えは、半分イエスで半分ノーでした。

    iPhoneの緑の電話アプリなら、履歴の番号の右にある小さな「i」マークをタップして「新規連絡先を作成」で、その場で登録できる。これがイエスのほう。

    ただし、楽天リンクからかけた通話は、緑の電話アプリの履歴には残らないのだそうです。別々のアプリなので、お互いの記録は見えない。これがノーのほう。

    つまり楽天リンクで電話した番号は、結局こちらから連絡先アプリを開いて登録するしかない、と。

    ちょっと遠回りですが、仕組みが分かるとスッキリするものですね。

    ■ めんどくさがらずに、入れておこう

    で、しみじみ思ったんです。

    電話帳への登録って、いつも「あとでいいや」と後回しにしてきました。1回きりかもしれない相手だし、と。

    でも実際は、修理屋さんも病院も役所も、たいてい2回目があるんですよね。そして2回目のとき、履歴の数字を眺めながら「これどこだっけ」とやっている。

    かかる時間はたった3分。その3分をケチったせいで、あとから何度も数字とにらめっこしている。どう考えても損な取引です。

    というわけで、これからは電話をかけたその日のうちに登録することにしました。

    未来の自分への、ささやかな親切ということで。

    ■ おわりに

    バッグの金具の話が、なぜか電話帳の話で終わりました。

    肝心のPRADAは、これから修理屋さんに持ち込みます。外れた金具の部品も一緒に持っていくといいそうなので、小さい袋に入れて準備しております。

    続きはまた書きますね。

    それでは、また明日。

  • 「これ、どうしたらいい?」の一言から、五時間が消えた日 ― 69歳とブログの赤い警告

    「これ、どうしたらいい?」の一言から、五時間が消えた日 ― 69歳とブログの赤い警告

    69歳の直ちゃんです。

    朝、ブログにコメントの返信をしようとしたら、画面の上に赤い枠が出ていました。

    「Akismet エラーコード: 10010」

    正直に言います。この数字を見て、私が最初に思ったのは「10010円、請求されるのか?」でした。

    そんなわけはないのですが、69歳の頭というのは、数字を見るとすぐお金に変換する仕組みになっているようです。

    とりあえずジーニー(私が相棒にしているAIです)に、画面のスクショを送って、こう聞きました。

    「これ、どうしたらいい?」

    たった八文字です。まさかこの八文字が、五時間コースの入口だとは思いませんでした。

    ■ 犯人は「無料なのに広告を出していたこと」

    ジーニーの答えは、こうでした。

    「これは故障ではなくて、お金の話です」

    なんでも、Akismet(アキスメット)という、スパムコメントを自動で捨ててくれるプラグインがあるのですが、その無料プランは「広告のないサイト専用」なのだそうです。

    私のブログには、アフィリエイトの広告が入っています。つまりAkismetから見ると、私は「商用サイトのくせに無料プランを使っている人」。

    三年近く、そんなこととは露知らず、ありがたく使わせてもらっていました。

    ■ 三つの道から、まん中を選ぶ

    ジーニーは、道を三つ出してくれました。

    A案、お金を払う。月に千円ちょっと。
    B案、無料の日本製プラグインに乗り換える。
    C案、いったん止めて様子を見る。

    私が選んだのはB案です。

    「Throws SPAM Away」という、名前だけ聞くと妙に強そうなプラグインがありまして、これは日本語が一文字も入っていないコメントを自動で捨ててくれるのだそうです。

    スパムのほとんどは英語か中国語。だからこれだけで、九割方は止まる。しかも無料。

    インストールして有効化。三分で終わりました。

    さて、片付いた。コーヒーでも飲もう。

    ……そう思ったのが甘かったのです。

    ■ 蓋を開けたら、もう一つ入っていた

    Akismetの赤い枠が消えたら、その下から別の警告が顔を出しました。

    「Easy WP SMTP: 最近、メールの送信に失敗しました」

    ここで、私の中の二人が言い争いを始めます。

    見なかったことにするじいさん「今日はもう十分やった。明日でいいだろう」
    気になって眠れないじいさん「いや、お問い合わせフォームからの連絡が届いてなかったらどうする」

    ……後者が勝ちました。だいたいいつも後者が勝つので、私は今日まで生きてきて、ずいぶん遠回りをしています。

    ■ テストメールは届いた。でも黄色い三角が

    ジーニーに言われるまま、テストメールを一通送ってみました。

    届きました。よかった。

    ところが、メールの上に黄色い三角のマークがあって、こう書いてあります。

    「このメールは認証情報のドメインとFromアドレスのドメインが一致していません」

    何を言われているのか、さっぱりでした。

    ジーニーの説明が、ようやく腑に落ちる例えでした。

    「ブログのサーバーから送ったメールなのに、差出人の名前がヤフーのアドレスになっている。ヤフー側から見ると、うちの表札を勝手に使ってるぞ、という状態です」

    なるほど。自分の家から出した手紙に、よその家の表札を貼っていた、と。

    これだと、迷惑メールに振り分けられやすいのだそうです。

    ■ 表札を作りに、レンタルサーバーへ

    ここからが本番でした。

    ブログのドメインのアドレスを一つ作る。ConoHa WINGの管理画面へ行って、info@ではじまるアドレスを新しく作りました。

    ここでちょっと笑ったのが、ジーニーの案内ミスです。

    「設定ファイルをダウンロードしてください」と言われて押したら、出てきたのはiPhone専用のファイルでした。画面の下に、小さい字でこう書いてあります。

    「WindowsやAndroid端末のメールソフトは非対応です」

    ジーニーは即座に「これは私の見立て違いでした」と謝ってきました。潔い。人間だとこうはいきません。私も含めて。

    結局、目当ての情報は、アドレスの名前を左クリックした先にありました。メールサーバーの名前。これを紙に書き写します。

    大事なことは紙に書く。これは何歳になっても変わりません。というより、年を取るほど紙が増えます。

    ■ 入力欄を六つ埋める

    WordPressに戻って、Easy WP SMTPという設定画面を開き、入力欄を上から埋めていきます。

    サーバーの名前。暗号化はSSL。ポートは465。ユーザー名。パスワード。そして、差出人のアドレスをヤフーから、新しく作ったinfo@のほうへ書き換える。

    六か所。手が震えるほどではないですが、一文字でも間違えると動かない世界です。

    保存して、もう一度テストメール。

    届きました。黄色い三角も、消えていました。表札が、自分の家のものになったのです。

    ■ 最後の伏兵、迷惑メールフォルダ

    ところが、そのメールは受信箱ではなく、迷惑メールフォルダに入っていました。

    理由は単純で、info@のアドレスは今日作ったばかりの新品。ヤフーから見れば「初めて見る差出人」です。しかも中身は画像入りの英語のメール。怪しまれて当然でした。

    対処は簡単でした。メールを開いて、画面の上にある「迷惑メールではないと報告」を一回押すだけ。

    これでヤフーに「この人は大丈夫」と教えられます。

    もう一度テストを送ったら、今度はちゃんと受信箱に入っていました。緑のチェックマークと一緒に「おめでとうございます、テストメールが無事送信されました」。

    パソコンの画面に「おめでとうございます」と言われたのは、久しぶりです。

    ■ ついでにDMARCまで

    ここで終わってもよかったのですが、テスト画面に「DMARCが設定されていません」という警告がもう一つ出ていました。

    DMARC。読み方はディーマーク。

    これは「うちのドメインを名乗る偽メールがあったら、こう扱ってください」と、世界中のメールサーバーに向けて出しておく指示書のようなものだそうです。

    設定しておくと、なりすましを防げるうえに、こちらのメールが迷惑メール扱いされにくくなる。

    ConoHaのDNSという画面に、文字列を一行足すだけ。ただしこのDNSという場所、間違えるとブログそのものが表示されなくなることがあるらしく、ジーニーからも念を押されました。

    「既存の十行には一切さわりません。もし途中で変わってしまったら、保存せずに閉じてください」

    一行足して、入力した状態でスクショを送って、ジーニーに一文字ずつ照合してもらってから保存。

    入力した文字の下に赤い波線が出てエラーかと焦りましたが、あれはブラウザが「知らない単語だな」と引いているだけの線でした。まぎらわしい。

    ■ 時計を見たら、十五時半

    朝、コメント欄を開いたのが十時半でした。

    一段落して時計を見たら、十五時半。五時間です。

    やったことを並べると、こうなります。

    スパム対策プラグインの乗り換え。メールアドレスの新規作成。メール送信の設定。ヤフー側の学習。なりすまし対策の宣言。

    「これ、どうしたらいい?」の八文字から、よくもまあ、ここまで伸びたものです。

    ■ 今日いちばんの収穫

    でも、この五時間で一つ、はっきり分かったことがあります。

    管理画面に出てくる横長の帯には、三つの種類がある。

    一つ目は、本物の警告。今日のAkismetやメールの失敗がこれです。放っておくと、本当に困ることになります。

    二つ目は、広告。「使ってくれてありがとう、よかったらレビューを書いてね」というやつ。これは右端の小さな×で消して構いません。

    三つ目は、勧誘。「ベータ版に参加しませんか」といった類い。これも押さなくていい。

    私はこの三つを、全部同じ「なんか出てるな」として、何年も見て見ぬふりをしてきました。

    見分けがつくようになると、ずいぶん気が楽になります。放っておいていいものと、いけないものが分かれるからです。

    ■ おわりに

    正直に白状すると、こういう作業は、私一人ではまず無理でした。

    用語が分からない。どのボタンを押せばいいのか分からない。押した先が正しいのかも分からない。

    でも今日は、迷ったところでスクショを撮って送れば、その画面に合わせて「次の一手」だけを教えてもらえました。だから五時間かかっても、一度も詰まりませんでした。

    分からないことを、分からないまま聞ける。

    69歳がパソコンと付き合っていくうえで、これ以上ありがたい仕組みはないと思っています。

    さて、コーヒーでも飲みます。今度こそ。

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    AIの使い方の話、5回目です。

    これまでは、聞いてもらう、作ってもらう、一緒に考えてもらう、清書してもらう、と書いてきました。
    今日は、いちばん地味で、いちばん効くやつです。

    「なんかモヤモヤする」を、そのままAIに聞く。

    ■ 質問できないから、聞けない

    AIを使わない人の理由で、いちばん多いのがこれだと思います。

    「何を聞いたらいいか分からない」
    「うまく質問できない」

    分かります。私もそうでした。
    検索と同じで、キーワードをうまく入れないとダメなんだろう、と思っていたんです。

    でも、違いました。AIには、下手な日本語のまま聞いていいんです。

    ■ 私が3年放置していたモヤモヤ

    具体例を書きます。恥ずかしい話ですが。

    私は家計簿を3年つけています。
    その3年間、ずっと分からないことがありました。

    クレジットカードの明細を開くと、上に「8月ご請求金額」と大きく書いてある。
    なるほど8月か、と家計簿の8月と見比べる。

    ……合わない。

    「あれ?」「なんか違うぞ」「……あ、これ7月分だ」

    これを毎月やっていました。3年間です。

    分かっていないわけじゃないんです。頭では分かっている。
    でも毎回つまずく。この「言葉にしづらいモヤモヤ」が、いちばん厄介なんですよね。

    ■ そのまま聞いてみた

    で、AIのジーニー(私の相棒です)に、こう聞きました。

    「クレジットの1ヶ月遅れが、いまだに分からない」

    これだけです。文章としては、かなり雑です。

    返ってきたのは、こうでした。

    「呼び名がズレているんです。カード会社は払う月で名前を付ける。家計簿は使った日で書く。だから見比べると必ず1か月ズレます」

    ……あ、そういうことか。

    3年モヤモヤしていたものが、2行で片づきました。

    ■ そして、解決策がアナログだった

    もっと驚いたのは、次の一言です。

    「明細を印刷したら、右上に赤ペンで大きく『7月分』と書いてしまいましょう」

    AIに聞いたのに、答えが赤ペン。

    でも、やってみたら効きました。
    紙を見た瞬間に「ああ、7月分ね」で終わる。考える手間がゼロになったんです。
    所要時間3秒。3年間のモヤモヤが、3秒で消えました。

    AIは、ハイテクな答えばかり出すわけじゃないんですね。
    その人に合うのが紙と赤ペンなら、そう答えてくれる。ここは意外と知られていない気がします。

    ■ コピペで使える聞き方

    ―――(ここからコピペ)―――

    うまく説明できないのですが、〇〇のことが、いまだによく分かりません。

    ・こういう場面で、いつもつまずきます:〇〇
    ・自分では、たぶん〇〇ということだと思っているのですが、自信がありません

    質問①:私は何を勘違いしていますか。
    質問②:毎回つまずかずに済む、簡単な方法はありますか。道具を増やさない方法だと助かります。

    ―――(ここまでコピペ)―――

    「うまく説明できないのですが」から始めていいんです。
    むしろ、この一言があるほうが、AIは丁寧に整理してくれます。

    ■ 3つのコツ

    1. 分からないことを、分からないまま書く
    きれいな質問文を作ろうとすると、いつまでも聞けません。
    「なんか変」「いまだに分からない」で送って大丈夫です。

    2. 「毎回つまずく場面」を1つ書く
    これが一番効きます。抽象的な質問より、「明細を開いたとき」のような具体的な場面があると、答えがぐっと的確になります。

    3. 「道具を増やさない方法で」と付け足す
    新しいアプリを入れましょう、と言われても、シニアには荷が重いですからね。
    こう書いておくと、赤ペンのような現実的な答えが返ってきやすいです。

    ■ 覚えられないなら、紙のほうを直せばいい

    年を取ると、「覚えられない自分」を責めがちです。

    でも今回のことで思いました。
    自分の頭を紙に合わせるんじゃなくて、紙を自分に合わせて書き換えればいい

    そして、その書き換え方を教えてくれる相手が、AIです。
    何度聞いても、嫌な顔ひとつしません。3年放置した質問でも、笑ったりしません。

    同じところで毎回つまずいているもの、ありませんか。
    それ、覚え方の問題じゃないかもしれませんよ。

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    パソコンで操作してて、雑記ブログ用にコピーしたデータだとばかり思ってて、写真データを消してたら、アイクラウドの写真を消してました。

    「たしか、30日は戻す方法があったよなぁ・・・」とは思いましたが、すぐに操作方法が思い浮かびませんでしたので、そのままほかっておきました。

    ■ 電車の中でAIに聞いてみた

    翌朝、写真を誤って消したことを思い出したので、電車の中で、ジーニー(AI)に聞いてみました。

    「昨日、誤って消しちゃったiCloudの写真データ2枚を、携帯で復活させる方向を教えて」

    そうしたら、あっさりこう返ってきました。

    「消してから30日以内なら、ほぼ確実に戻せますよ」

    写真アプリには「最近削除した項目」という場所があって、消した写真はそこに30日間だけ置いてある。ゴミ箱に入っているけれど、まだ収集車は来ていない、という状態なんだそうです。

    「そうそう・・・」なんて思いながら、

    ■ ところが、その場所が見つからない

    以前にもやった事はあったので、ジーニーの答えをさらさらさらっと読んで、こんなふうかな・・・

    なんて、触ってましたが、その画面に行きつきません。

    おかしいなぁ・・・なんて思いながら、携帯の画面を、ジーニーの回答の画面に戻して、読んで、

    再度、写真アプリを開いて・・・

    やっぱり、行きつきません。

    パソコンで操作してたなら、パソコンを2画面に分割したり、携帯の画面と、パソコンの画面を見ながら、出来ますので簡単ですが、

    携帯でやってると、ジーニーの回答と写真アプリを、交互に表示して、読んだり、探したりしないといけないので、だんだん、出来ない自分にいらだってくるんです。

    それでも、ジーニーの回答を一つずつつぶして、確認していこうと思ったら、

    画面に表示されている言葉と、ジーニーの回答の言葉が少し違って、少し言葉足らずだったのが理解できました。

    具体的には、回答に、

    「画面の一番下にあるメニューから『アルバム』をタップ」

    私は素直に画面の下を見ました。そこには「ライブラリ」と「コレクション」という2つの言葉しかありません。「アルバム」なんて、どこにもないのです。

    とりあえず適当に押して進んだら「アルバム」という画面には着いたのですが、そこには「最近削除した項目」がない。

    「ないよ?」

    そう返して、画面のスクショを送りました。

    ■ 言い方を変えてもらったら、一発だった

    スクショを見たジーニーは、すぐに正しい道を教えてくれました。

    たしかに私は、一つ手前の画面を通り過ぎていたのです。

    そして無事、2枚の写真は戻ってきました。時間にして5分もかかっていません。電車が駅に着く前に片づきました。

    ただ、私はここで一言だけ言いました。

    「この説明、分かりにくいよ。『下のメニュー』じゃなくて『コレクションをタップ』って教えて。これから聞くときは、つとめて画面に表示されている言葉で教えて。素人なんだから」

    そうしたら、それ以降の説明はぜんぶ「画面に出ている文字」で書いてくれるようになりました。

    「画面の下にある『コレクション』をタップ」

    これなら迷いません。押す文字が、そのまま書いてあるからです。

    ■ 「メニュー」「タブ」が分からない世代です

    考えてみると、パソコンやスマホの説明でつまずくのは、たいてい操作そのものではありません。

    言葉です。

    「メニュー」「タブ」「ツールバー」「アイコン」。

    説明する側は当たり前に使いますが、こちらは「それ、画面のどれ?」というところで止まってしまう。止まったまま10分くらい探して、疲れて、やめる。

    私はこれを何十回もやってきました。

    でもAI相手なら、「その言い方じゃ分からない」と言えます。

    人に何度も聞き直すのは気が引けます。相手の顔色が気になるし、「さっきも言ったよ」と思われるのが怖い。でもAIは、何度言っても嫌な顔をしません。むしろ言えば言うほど、こちらに合わせてくれます。

    今回で言えば、たった一言。

    「表示されている言葉で教えて」

    これだけで、次からの説明が別物になりました。

    ■ 使えるお願いの言葉

    同じように困っている方のために、そのまま使える言い方を置いておきます。コピペして送ってみてください。

    ・「画面に実際に表示されている文字で教えてください。『メニュー』のような言い方だと分かりません」

    ・「専門用語には、かんたんな言いかえを付けてください」

    ・「押すボタンの場所を『右上』『画面の下』のように添えてください」

    ・「一度に1つずつ教えてください。できたら次を聞きます」

    私はこれを「申し送り」と呼んで、AIに覚えてもらっています。一度伝えておけば、次からは言わなくても、その書き方で返ってきます。

    ■ おわりに

    昨日の私は「消えたものは戻らない」とあきらめていました。

    今日の私は、電車の中で5分で取り戻しました。

    違いは、知っていたかどうかだけです。そして知らないことは、聞けば教えてもらえる。分かりにくかったら、分かりにくいと言えばいい。

    69歳、まだまだ知らないことばかりですが、聞ける相手がいるのはありがたいことです。

    写真も無事に戻ってきました。めでたし、めでたし。

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    ■ 12枚目の途中で、突然止まった

    その日、私は相棒のAI(ジーニーと呼んでいます)に、大きな仕事を頼んでいました。

    作った資料の画像を12枚、ブログに1枚ずつ上げてもらう作業です。「01を上げました」「02を上げました」と順調に進んでいく。私は横で見ているだけ。文明の利器とはありがたいものだと、のんきに構えていました。

    かれこれ2時間ほど経った頃でしょうか。画面が、ぴたりと止まりました。

    そして出てきたのが、この一行です。

     You’ve hit your limit · resets 2pm

    英語です。全部英語です。

    ■ まず、悪い方に考えた

    このとき私の頭に浮かんだのは、順番にこうでした。

    「壊したか」
    「変な操作をして、締め出されたか」
    「気づかないうちにお金が足りなくなったか」

    冷や汗が出ました。何しろ2時間かけた作業の途中です。ここまでのものが全部消えたらどうしよう、と。

    ところが、落ち着いて調べてみたら、ぜんぜん違いました。

    ■ 意味は「今日の分を使い切りました」

    この英語が言っているのは、こういうことでした。

    「あなたが今の時間帯に使える分を、使い切りました。午後2時になったら、また使えるようになります」

    つまり、故障でも、締め出しでもない。回転寿司でいえば「ただいまネタを補充中です」の札が出ただけ。しばらくすれば、また流れてきます。

    書いてある時刻(私の場合は午後2時)になれば、勝手に元どおりです。この時刻は人によって違います。自分が使い始めた時間から数えるので、隣の人が同じ時刻とは限りません。だから、表示された時刻をよく見ることが大事でした。

    そして何より大事なこと。**書いたものも、作ったものも、消えていません。**私が青くなる必要は、まったくなかったのです。

    ■ どうすればいいか、道は二つ

    ひとつめは、待つ

    これが基本です。お茶でも飲んで、表示された時刻を過ぎたら戻ってくればいい。お金もかかりません。

    ふたつめは、プランを上げる

    月々の料金を上げると、使える量が増えます。私はその日どうしても続きをやりたかったので、こちらを選びました。

    ただし、料金や中身はときどき変わるので、ここに金額は書きません。気になる方は公式の案内で確かめてください。それに、上のプランが必要になるのは、私のように何時間も連続で重い作業を頼んだときだけです。普通におしゃべりしたり、文章を書いてもらったりする分には、まず出会わない画面だと思います。

    ■ 落とし穴:プランを上げても、作業は再開しない

    ここが今回いちばんの学びでした。

    私はプランを上げれば、止まったところから作業が続くものだと思っていました。ところが、続かないのです。

    上限に達した時点で、その会話は途切れています。プランを上げても、途切れた会話が勝手に動き出すわけではない。しばらく画面を眺めて「あれ、動かないぞ」と、また不安になりました。

    正解は、新しい会話を始めて「続きをお願いします」と伝えることでした。

    それだけで、ジーニーは前の話を引き継いで、ちゃんと続きから始めてくれました。人間でいえば、席を移って「さっきの続きなんだけど」と声をかけるようなものですね。

    ■ おわりに

    英語の警告が出ると、私はいまだにドキッとします。たぶんこれは死ぬまで直りません。

    でも今回のことで、ひとつ覚えました。たいていの場合、壊れてはいない。

    止まったときに大事なのは、慌てて何度も押すことでも、電源を切ることでもなく、出ている文字をよく見ること。分からなければ、その画面を写真に撮って聞けばいい。私はそうやって、今回も5分で解決しました。

    69歳、英語は読めないままですが、「読めないなら聞く」という手だけは覚えました。

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