69歳、パソコンから携帯へ「橋」を渡した ― 長すぎるURLと、思わぬ受け取り台

友だちに、ネットで見つけた商品ページを送りたい。

たったそれだけのことなのに、私はまた立ち止まってしまいました。

■ 画面いっぱいの、呪文みたいなURL

きっかけは、海で着るラッシュガード(水着の上に着る長袖のシャツ)を探していたときのことです。

いい感じのものが見つかったので、一緒に泳ぐ友だちにも見せたい。ページの住所、いわゆるURLをコピーして、LINEで送ればいいはずです。

ところがコピーしたURLを見て、ぎょっとしました。

英語と記号がえんえんと続いて、画面の何行にもわたっているのです。「これをLINEに貼ったら、相手の画面が真っ黒になるんじゃないか」と本気で心配になりました。

ジーニー(私がいつも相談しているAIです)に見せて聞いてみました。

■ 長いのには、理由があった

返ってきた答えは、こうでした。

長いURLの後半は、ほとんどが「広告の記録」なのだそうです。

私がそのページにたどり着くまでに、どの広告を通って、どこをクリックして、どんな経路で来たのか。お店側がそれを知るために、住所のうしろにずらずらと書き足している。だからあんなに長い。

言われてみれば、住所でいうところの「○○県○○市」の部分は、ほんの最初のひとかたまりだけ。あとは全部、私の足あとだったわけです。

しかも、その足あとは友だちには何の関係もありません。むしろ、私がどこから来たかを友だちに知らせているようなもので、あまり気持ちのいい話でもない。

そこでジーニーが、大事なところだけを残して短くしてくれました。

長い呪文が、一行に収まりました。これならLINEに貼っても、ちゃんとリンクとして見えます。

■ 次の壁は「パソコンから携帯へ、どうやって渡すか」

さて、短いURLは手に入りました。

でも私は、それをパソコンの画面で見ています。LINEを使うのは携帯です。

パソコンから携帯へ、この一行をどうやって運ぶか。

私がこれまでやっていたのは、自分あてにメールを送る方法でした。パソコンでメールを書いて、自分に送信して、携帯でそのメールを開いて、URLを長押しでコピーして、LINEに貼る。

書き出してみると、五段階もあります。しかも途中で「あれ、送ったつもりで送れてなかった」なんてことも起きる。

■ 答えは、開きっぱなしの画面の中にあった

そのとき、ふと気がつきました。

私はいま、パソコンでジーニーと話しています。そして最近は、パソコン作業のあいだ、携帯でも同じ会話の画面を開いているのです(画面をあちこち切り替えるのが疲れるので、そうするようになりました)。

つまり、パソコンで書いた文字は、そのまま携帯にも出ている。

やってみたら、そのとおりでした。

携帯でジーニーとの会話を開く。さっきの短いURLがちゃんとそこにある。長押ししてコピー。LINEに貼って、送信。

おしまいです。メールを経由する必要も、パソコンと携帯をコードでつなぐ必要もありませんでした。

橋は、もうかかっていたのです。私が気づいていなかっただけで。

■ URL以外にも使える

考えてみると、これはURLだけの話ではありませんでした。

・出先で確認したい住所や電話番号
・持ち歩きたい手順のメモやチェックリスト
・パソコンで整えた文章を、携帯にも置いておきたいとき

逆に、携帯からパソコンへも同じことです。散歩の途中で思いついたブログのネタを携帯からジーニーに送っておけば、家に帰ってパソコンを開いたときには、もうそこに書いてある。

一人暮らしの私にとって、これはなかなかありがたい仕組みです。

ひとつだけ注意点があります。携帯側の画面は、自動では新しくならないことがあります。パソコンで書いたのに携帯に出てこないときは、いったん別の会話を開いて、また戻ってくる。これで表示されます。

■ 今日、思ったこと

私がずっとやっていた「自分あてにメールを送る」というやり方は、間違ってはいません。ちゃんと届きますし、確実です。

ただ、遠回りでした。

そして遠回りをしていることに、自分ではなかなか気づけません。だって、それでちゃんと目的地には着いているのですから。

気づけたのは、ジーニーに「どうやってやるの」ではなく「私はいま、こうやっています」と伝えたときでした。すると「それ、こっちのほうが早いですよ」と教えてもらえる。

分からないことを聞くのも大事ですが、できていることを話してみるのも、同じくらい大事なのかもしれません。

69歳、まだまだ近道が残っているようです。

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