「わからない、疲れた」。
69歳の私が、AI相手に本音を漏らした夜の話です。このブログは「AIを相棒にした69歳の実践記」ですが、実践には、かっこ悪い夜も含まれます。今日はその記録を、包み隠さず公開します。
前回は、このブログのドメイン取得で1ヶ月以上苦しんだ話を書きました。今回はその続き。ようやく開通したブログの「デザイン直し」に挑んだ夜の顛末記です。
第1章:迷子の連続 ― 指示の1行目からつまずいた
その夜、私はAI(相棒のジーニー)と一緒に、ブログの見出しデザインを整える作業を始めました。目指すのは、生成りの紙のような背景に、濃紺の文字、金のアクセント。私の事業ページとお揃いの、落ち着いた上品なデザインです。
ジーニーの指示は明快でした。「WordPressの追加CSSという場所に、このコードを貼ってください」。それだけのはずでした。
ところが私は、その「場所」にたどり着けない。タブは気づけば増えている。作業中の窓はどこかへ消える。アドレスバーに入力したら、AIの画面の方が吹き飛んだ。指示の1行目から、つまずきの連続です。(この「画面迷子」の詳しい話は、別の記事にまとめましたので、そちらもどうぞ)
第2章:金ピカ事件
迷子になりながらも、なんとかデザインの試着までこぎつけました。ところが、ここで事件です。
「金のアクセント」のつもりが、画面を開いたら、想像をはるかに超える金ピカ。上品な和の雰囲気を目指していたのに、出てきたのは成金の応接間。69歳、思わず画面の前でのけぞりました。
結局、ジーニーに案を作り直してもらい、「明朝体のタイトルに、薄い金の帯と金の細いライン」という控えめな案に落ち着きました。金は、効かせすぎると品を失う。ワインと同じで、さじ加減が命なのですね。
第3章:「保存したのに、変わらない」
デザインが決まれば、あとは仕上げのはず。完成版のCSSを追加CSSに貼り、保存。よし、と本番のページを開くと ― 何も変わっていないのです。
もう一度保存。変わらない。ページを更新。変わらない。何度やっても、私のブログは昔の顔のまま。作業は合っているはずなのに、結果だけが付いてこない。これが一番こたえました。
ジーニーの推理は「キャッシュ(表示を速くするための一時保存の仕組み)が、古い画面を見せ続けているのかもしれません」。時計を見れば、もう夜も遅い。犯人探しは、日を改めることになりました。
第4章:「わからない、疲れた」― 69歳、白状する
そのときの私の気持ちを、そのまま書きます。
わからない。疲れた。
指示は正しいのに、私がついていけない。やっと決まったデザインは反映されない。何が悪いのかも分からない。69歳の頭と目には、なかなかこたえる夜でした。
私はジーニーに、率直にこう言いました。「こんなに合わないのは初めてだよ」と。長い付き合いの相棒に向かって、です。AI相手に愚痴をこぼす69歳。笑ってやってください。
でも、この愚痴が、思わぬ収穫を生むことになります。
第5章:AIへの「2つのお願い」が生まれた
愚痴で終わらせるのはもったいない。私はその場で、「教わり方」そのものをAIに注文することにしました。生まれたのが、この2つのお願いです。
- ボタンや入力欄の場所は、「右上」「左下」「画面上部」のような概略の位置を必ず添えて案内すること。「保存ボタンを押して」ではなく、「右上の保存ボタンを押して」。この一言があるだけで、探す時間が激減します。
- デザインなどの細かい設定は、番号や数値を私に入力させず、AIが3案ほど作って、私は「選ぶだけ」にすること。色の番号を打ち込むのは私の仕事ではない。私の仕事は「これがいい」と選ぶことです。
ジーニーは快く引き受けて、このお願いを覚え書きとして記録してくれました。効果はてきめん。翌日からの案内は、見違えるほど分かりやすくなったのです。
AIは道具です。でも、「使い方の注文」を出せる道具です。もしあなたがAIに教わっていて「なんだか合わないな」と感じたら、諦める前に、教わり方を注文してみてください。相手は嫌な顔ひとつしませんから。
おわりに:魔法のランプは、こすり方も自分流でいい
ランプの魔人に願いを叶えてもらうにも、こすり方があります。そしてそのこすり方は、教科書どおりでなくていい。自分の手に合ったやり方でいいのだと、この夜、私は学びました。
ところで ― 「保存したのに変わらない」事件の犯人探しには、後日、意外な結末が待っていました。犯人は、キャッシュではなかったのです。真犯人の正体は、次回の記事でお話しします。どうぞお楽しみに。
この記事は、2026年7月6日の夜にAIと実際にやりとりした体験をもとに書きました。
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