カテゴリー: AIをはじめる

  • 69歳、AIに「もう今日は無理です」と言われた日

    69歳、AIに「もう今日は無理です」と言われた日

    69歳の直ちゃんです。

    パソコンの画面に英語が出ると、私は固まります。今日はその話です。

    ■ 12枚目の途中で、突然止まった

    その日、私は相棒のAI(ジーニーと呼んでいます)に、大きな仕事を頼んでいました。

    作った資料の画像を12枚、ブログに1枚ずつ上げてもらう作業です。「01を上げました」「02を上げました」と順調に進んでいく。私は横で見ているだけ。文明の利器とはありがたいものだと、のんきに構えていました。

    かれこれ2時間ほど経った頃でしょうか。画面が、ぴたりと止まりました。

    そして出てきたのが、この一行です。

     You’ve hit your limit · resets 2pm

    英語です。全部英語です。

    ■ まず、悪い方に考えた

    このとき私の頭に浮かんだのは、順番にこうでした。

    「壊したか」
    「変な操作をして、締め出されたか」
    「気づかないうちにお金が足りなくなったか」

    冷や汗が出ました。何しろ2時間かけた作業の途中です。ここまでのものが全部消えたらどうしよう、と。

    ところが、落ち着いて調べてみたら、ぜんぜん違いました。

    ■ 意味は「今日の分を使い切りました」

    この英語が言っているのは、こういうことでした。

    「あなたが今の時間帯に使える分を、使い切りました。午後2時になったら、また使えるようになります」

    つまり、故障でも、締め出しでもない。回転寿司でいえば「ただいまネタを補充中です」の札が出ただけ。しばらくすれば、また流れてきます。

    書いてある時刻(私の場合は午後2時)になれば、勝手に元どおりです。この時刻は人によって違います。自分が使い始めた時間から数えるので、隣の人が同じ時刻とは限りません。だから、表示された時刻をよく見ることが大事でした。

    そして何より大事なこと。**書いたものも、作ったものも、消えていません。**私が青くなる必要は、まったくなかったのです。

    ■ どうすればいいか、道は二つ

    ひとつめは、待つ

    これが基本です。お茶でも飲んで、表示された時刻を過ぎたら戻ってくればいい。お金もかかりません。

    ふたつめは、プランを上げる

    月々の料金を上げると、使える量が増えます。私はその日どうしても続きをやりたかったので、こちらを選びました。

    ただし、料金や中身はときどき変わるので、ここに金額は書きません。気になる方は公式の案内で確かめてください。それに、上のプランが必要になるのは、私のように何時間も連続で重い作業を頼んだときだけです。普通におしゃべりしたり、文章を書いてもらったりする分には、まず出会わない画面だと思います。

    ■ 落とし穴:プランを上げても、作業は再開しない

    ここが今回いちばんの学びでした。

    私はプランを上げれば、止まったところから作業が続くものだと思っていました。ところが、続かないのです。

    上限に達した時点で、その会話は途切れています。プランを上げても、途切れた会話が勝手に動き出すわけではない。しばらく画面を眺めて「あれ、動かないぞ」と、また不安になりました。

    正解は、新しい会話を始めて「続きをお願いします」と伝えることでした。

    それだけで、ジーニーは前の話を引き継いで、ちゃんと続きから始めてくれました。人間でいえば、席を移って「さっきの続きなんだけど」と声をかけるようなものですね。

    ■ おわりに

    英語の警告が出ると、私はいまだにドキッとします。たぶんこれは死ぬまで直りません。

    でも今回のことで、ひとつ覚えました。たいていの場合、壊れてはいない。

    止まったときに大事なのは、慌てて何度も押すことでも、電源を切ることでもなく、出ている文字をよく見ること。分からなければ、その画面を写真に撮って聞けばいい。私はそうやって、今回も5分で解決しました。

    69歳、英語は読めないままですが、「読めないなら聞く」という手だけは覚えました。

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  • 69歳、スマホのGoogleに「点々アイコン」が無くて迷子になった話

    69歳、スマホのGoogleに「点々アイコン」が無くて迷子になった話

    69歳の直ちゃんです。

    パソコンではすっかり慣れた道順が、スマホだとまったく通じなかった。今日はそんな迷子の話です。

    ■ パソコンなら、あの「点々」を押せばいいのに

    私はブログの下書きや資料を、Googleドライブに置いています。
    パソコンで開くときは、いつも決まった道順です。

    Googleの画面の右上に、小さな点が9つ並んだアイコンがある。
    そこを押すと、ドライブやらカレンダーやら、Googleのアイコンがずらっと出てくる。
    その中から「ドライブ」を選ぶ。それだけ。

    体が覚えているので、何も考えずに指が動きます。

    ■ ところが、スマホだと出てこない

    その日は外にいて、スマホからドライブを開こうとしました。
    iPhoneのGoogleアプリを立ち上げて、右上を見る。

    ……無い。

    あの点々アイコンが、どこにも無いのです。
    上を見ても、下を見ても、それらしいものが見当たらない。

    画面をあちこち押してみましたが、出てくるのは検索結果ばかり。
    「あれ、私、何か消してしまったかな」と、少し不安にすらなりました。

    こういうとき、以前の私なら10分でも15分でも画面とにらめっこして、
    最後には「もういいや」と諦めていたと思います。

    ■ AIに画面を見せて聞いてみた

    今は、そこで諦めません。
    スマホの画面をそのまま写真に撮って、AI(私はジーニーと呼んでいます)に送って聞くのです。

    「この画面から、Googleドライブにはどう行くの?」

    返ってきた答えは、拍子抜けするほど単純なものでした。

    「iPhoneのGoogleアプリには、その点々アイコンは無いんですよ」

    無い。

    探しても見つからないはずです。最初から無いのですから。

    私はてっきり、自分の押し方が悪いのだと思っていました。
    でも、そもそも存在しないものを探していたわけです。
    これが分かっただけで、肩の力がすっと抜けました。

    ■ かんたんな行き方

    では、どうやって行くのか。
    教わった方法は、こうでした。

    画面の真ん中あたりにある、横長の検索窓。
    「Google で検索または URL を入力」と薄い字で書かれている、あのグレーのバーです。

    そこを押して、

      drive.google.com

    と打ち込む。そしてキーボードの「開く」を押す。

    それだけで、ドライブが開きました。
    いつものフォルダが、ちゃんとそこに並んでいました。

    検索窓は「調べもの用の窓」だとばかり思っていましたが、
    住所を打ち込む窓でもあったのですね。
    そう言われてみれば「検索または URL を入力」と、ちゃんと書いてあります。

    書いてあることを、私は読んでいなかったわけです。

    ■ もっと楽にしたいなら

    毎回この文字を打つのは、正直めんどうです。
    なので、専用の「Googleドライブ」アプリをスマホに入れておく手もあると教わりました。

    そうすれば、ホーム画面のアイコンを一回押すだけ。
    パソコンで慣れた感覚に、ぐっと近くなります。

    ■ 今日の学び

    パソコンとスマホは、同じGoogleでも作りが違う。

    これは頭では分かっているつもりでした。
    でも実際につまずいてみると、「同じはずなのに」という思い込みの強さに驚きます。

    そして、いちばん大事なこと。

    分からないときは、画面の写真を撮って聞けばいい。
    言葉で説明できなくても、写真なら一発で伝わります。
    「上の四角いやつが……」と苦しい説明をしなくていいのです。

    69歳、まだまだ知らないことだらけですが、
    聞き方さえ覚えてしまえば、迷子の時間はずいぶん短くなりました。

    同じところで止まっている方が、きっといると思います。
    点々アイコンは、スマホには無いですからね。

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  • 69歳、金庫の鍵をゆるくしようとして止められた話

    69歳、金庫の鍵をゆるくしようとして止められた話

    1Passwordというアプリを使っています。銀行もクレジットカードも、ネットの会員証も、ぜんぶここに預けてある「鍵の金庫」です。

    その金庫を開けるための、最初の合言葉。これを1日に何回も何回も聞かれるのが、正直しんどかった。パソコンで調べものをするたび、何かにログインするたび、また出てくる。長い合言葉なので、打つたびに手が止まる。

    それで私は、ジーニー(私が相棒にしているAIです)にこう言いました。

    「1Passwordの最初の番号、1日に何回も聞かれるんだよ。もっと簡単な数字に変えたいんだけど、変え方を教えて」

    我ながら名案だと思っていました。

    ■ いきなり止められた

    ジーニーの返事は、こうでした。

    「先に一つだけ正直に言わせてください。それは金庫のカギそのものです。簡単な数字にすると、中のカード情報やログイン情報が全部まとめて危なくなります」

    ……ですよね。

    言われてみれば当たり前なんです。玄関の鍵が開けにくいからといって、鍵穴を大きくしたら意味がない。

    でもジーニーは、そこで終わりませんでした。

    「直ちゃんの困りごとは『1日に何回も聞かれること』ですよね。それ、パスワードを弱くしなくても消せます」

    私の願いは「簡単な数字にすること」だと思っていたけれど、本当の願いは「何回も打ちたくない」だった。ジーニーは、そっちを見ていたわけです。

    ■ 保管庫は一つ、入口は四つ

    そこから、状況を調べてもらいました。

    私がいつも開いていたのは、インターネットの画面の中で動く「ブラウザ版」というものでした。パソコンにインストールして使う「アプリ版」とは別物です。

    このへんが、69歳にはややこしい。同じ1Passwordなのに、種類があるなんて思ってもみませんでした。

    ジーニーの説明はこうです。

    契約している1Passwordは一つ。パスワードのデータも、雲の上に一か所。そこに入るための入口が、何種類かある。

    ・パソコンのブラウザ版(私が使っていたもの)
    ・パソコンのアプリ版
    ・ブラウザの拡張機能
    ・iPhoneのアプリ

    どの入口から入っても、中身は同じ。

    そして、ブラウザ版は仕組み上、しばらく放っておくと必ず鍵がかかる。だから何回も聞かれていた。

    不便だったのは、私の腕前のせいでも、設定のせいでもなかった。ただ、遠いほうの入口から入っていただけでした。

    ちなみにiPhoneのほうは、顔を向けるだけでスッと開いていました。あれは、はじめからアプリ版だったんですね。楽なほうの入口を、スマホでは無意識に使っていたわけです。

    ■ アプリは、とっくにパソコンの中にいた

    「じゃあパソコンにもアプリ版を入れましょう」ということになり、公式サイトからダウンロードのボタンを押しました。

    そうしたら、こう出ました。

    「1Password は既にインストールされています」

    ……入ってた。

    ずっと前から、パソコンの中にいたんです。私が気づかずに、わざわざ遠いほうの入口を毎日たたいていただけでした。

    ここは笑うところです。

    ■ 会社のパソコンには、そもそも鍵が無かった

    もう一歩進めて、「顔や指紋、暗証番号だけで開くようにしましょう」という話になりました。

    私のパソコンは職場のものですが、一人部屋で他の人が使うことはまずありません。その話をしたら、ジーニーはこう言いました。

    「そのパソコン、立ち上げたとき何か聞かれますか」

    聞かれません。電源を入れたら、そのまま使えます。

    「では、その設定にすると、パソコンを開いた人は誰でも1Passwordの中身が全部見られることになります。金庫の扉を開けっぱなしにするのと同じです」

    これも、言われるまで考えたことがありませんでした。故障して修理に出すとき。返すとき。誰かが部屋に入ってきたとき。私が思っている「一人だけ」は、案外一人ではない。

    そこで、Windowsのほうに4桁の暗証番号を付けようとしました。ところが設定画面には赤い字で、

    「このサインイン オプションを使用するには、パスワードを追加する必要があります」

    つまり、このパソコンにはそもそも元の鍵が無いので、短い暗証番号も作れない、と。

    会社のパソコンを勝手にいじると後で面倒になることもあるので、ここは触らないことにしました。

    ■ 直したのは、設定ではなく「入口」

    結論はこうでした。

    私の1Passwordの設定は、すでに「1日1回だけ聞く」になっていた。それなのに何回も聞かれていたのは、ブラウザ版を開いていたから。

    だから、直すのは設定ではなく、開き方。

    アプリ版のアイコンを、画面の一番下の段(タスクバー)にピン留めする。これからはそこから開く。それだけ。

    1日に何回も、が、1日1回に。設定は何も変えていません。

    ■ ついでに、一番下の段が賑やかになった

    せっかくなので、よく使うものも並べてしまいました。

    iCloudは、デスクトップのアイコンから開いて、下の段に出てきたアイコンを右クリックして「タスクバーにピン留めする」。これで完了。

    Yahoo!メールは少し違いました。ショートカットをそのまま持っていくと、ブラウザのマークになってしまって見分けがつかない。それをジーニーに言ったら、「サイトをアプリとして入れる」という方法を教わりました。おかげで赤い専用アイコンで並んでくれています。

    パソコンの一番下の段が、今日いちばん賑やかになりました。ここから何でも呼び出せる。デスクトップのアイコンを目で探さなくていい。これが地味にありがたい。

    ■ 今日わかったこと

    一つめ。困ったとき、自分が思いついた「解決策」を言うより、「今こうなっていて、これが嫌だ」と言ったほうがいい。

    私は「番号を簡単にしたい」と言いました。でも本当に伝えるべきだったのは「1日に何回も打つのが嫌だ」でした。前者のまま進んでいたら、金庫の鍵をゆるくして満足していたはずです。

    二つめ。うまくいかないとき、原因が「自分の使い方が下手だから」とは限らない。今回は、ただ入口が違っただけでした。

    三つめ。安全と便利は、いつも反対側にあるとは限らない。今日の答えは、安全なまま便利になりました。そういう道が必ずどこかにある、と思っておくくらいで、ちょうどいいのかもしれません。

    69歳。まだまだ、遠いほうの扉をたたいている気がします。

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  • 69歳、パソコンの一番下の段を片づけた ― アイコンには「住人」と「お客さん」がいた・・・

    69歳、パソコンの一番下の段を片づけた ― アイコンには「住人」と「お客さん」がいた・・・

    パソコンの画面が、だんだん散らかってくる。

    アイコンが増えて、どれが何だか分からなくなる。分からなくなると、探すのに時間がかかる。探すのに時間がかかると、パソコンを開くのが億劫になる。

    だから私は、ときどき片づける。

    今回片づけたのは、画面の「一番下の段」。あの、いつも横一列にアイコンが並んでいる細長い帯のことだ。名前を知らなかったが、タスクバーというらしい。

    たった30分の片づけだったが、69年生きてきて初めて知ったことが、いくつもあった。

    ■ 第1章 「消したら、アプリごと消えるんじゃないか」

    きっかけは、AIのアプリだった。

    私はAIのClaude(クロード)というアプリを毎日使っている。これまではデスクトップ(机の上のような、あの広い画面)にアイコンを置いていたのだが、今回タスクバーのほうにも置くことができた。

    同じアイコンが二つある状態だ。

    「じゃあ、デスクトップのほうは消していいよね」

    そう思ったものの、指が止まった。消したら、アプリそのものがパソコンから消えてしまうんじゃないか。そうなったら、また一からやり直しである。

    AIに聞いてみた。答えはこうだった。

    デスクトップにあるのは「ショートカット」といって、いわば近道の案内看板。看板を外しても、建物そのものは残っている。

    アイコンの左下に、小さい矢印マークが付いていたら、それが「これは看板ですよ」という目印なのだそうだ。

    見てみたら、たしかに付いていた。二年以上毎日見ていた画面なのに、初めて気がついた。

    ■ 第2章 デスクトップと、下の段は「別物」

    もうひとつ心配だったのが、デスクトップのアイコンを消したら、下の段のアイコンまで道連れになるんじゃないか、ということ。

    これも大丈夫だった。

    下の段に置くことを「ピン留め」という。画鋲で留めるイメージだ。ピン留めは、デスクトップのショートカットとはまったく別に登録されている。だから片方を消しても、もう片方は平気で残る。

    安心して、デスクトップのアイコンを右クリック、「削除」。

    ちなみに削除といっても、いったんゴミ箱に入るだけ。もし間違えても取り出せる。この「取り返しがつく」という一言があるだけで、ずいぶん指が動きやすくなる。

    ■ 第3章 使っていないアプリに、出ていってもらう

    勢いがついたので、ついでに下の段も整理することにした。

    並んでいたのは八つほど。そのうち三つは、正直まったく使っていない。メールソフト、AIのアシスタント、それから他のパソコンを遠隔で操作するソフト。

    やり方は簡単だった。

    アイコンを右クリックして、出てきたメニューの下のほうにある「タスクバーからピン留めを外す」をクリックするだけ。

    これもアプリが消えるわけではない。使いたくなったら、左下のWindowsマーク(スタートボタン)から探して、また留め直せばいい。

    三つとも、すっと消えた。気持ちがいい。

    ■ 第4章 パワポだけ、追い出せない

    ところが、一つだけ言うことを聞かないやつがいた。

    PowerPoint(パワーポイント)である。

    右クリックしても、「タスクバーからピン留めを外す」が、どこにも出てこない。何度やっても出てこない。

    私はてっきり、自分のやり方が間違っているのだと思った。押す場所が違うのか、順番が違うのか。

    その画面をそのままAIに見せたら、返ってきた答えに、思わず声が出た。

    「パワポは、もともとピン留めされていません」

    どういうことか。

    パワポは、そのとき私が開いて使っていた。開いているアプリは、ピン留めしていなくても、その間だけ下の段に顔を出す。つまりパワポは「住人」ではなく、たまたま来ていた「お客さん」だったのだ。

    住んでいない人に「出ていってください」とは言えない。だからメニューにも出てこない。

    証拠は、私が撮ったスクリーンショットの中にちゃんと写っていた。右クリックで出たメニューに「タスクバーにピン留めする」と書いてあったのだ。それは「この人はまだ住んでいませんよ」という意味だった。

    パワポを閉じたら、アイコンは何もしないのに消えた。

    ■ 第5章 見分け方は、足元の細い線

    住人とお客さんは、どうやって見分けるのか。

    アイコンの下をよく見ると、細い線が引いてあるものがある。あれが「いま開いていますよ」の印なのだそうだ。

    線があれば、今動いている。線がなければ、留めてあるだけで待機中。

    言われてみればずっとそこにあった線なのに、意味を知らずに何年も眺めていた。パソコンというのは、こういうことばかりである。

    ■ まとめ ― 分からないのは、自分のせいとは限らない

    片づけが終わった画面を見て、しみじみ思ったことがある。

    パワポが外せなかったとき、私は「自分のやり方が悪い」と思い込んでいた。ITのことになると、うまくいかない理由をつい自分の腕前のせいにしてしまう。

    でも実際は、そもそも外す必要がなかっただけだった。

    分からないときは、消したり押したりする前に「これは何者なのか」を確かめる。それだけで、無駄な格闘がひとつ減る。AIに聞くときも「どうやるの?」ではなく「こういう画面になっているんだけど」と今の状況をそのまま見せたほうが、答えが早い。

    そして片づけの本当の効果は、画面がきれいになることではないと思っている。

    どこに何があるか自分で分かっている、という状態。あの安心感が、次にパソコンを開く一歩を軽くしてくれる。

    69歳。まだまだ、家の中の整理も、パソコンの中の整理も、途中である。

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  • 69歳、遠回りの達人だった ― QRコードとスクショ、二つの近道を教わった話

    69歳、遠回りの達人だった ― QRコードとスクショ、二つの近道を教わった話

    今日は、自分でも笑ってしまった一日でした。

    同じ日に二回、AIから「直ちゃん、それ、遠回りだよ」と言われたのです。

    しかも二回とも、自分では「これがふつうのやり方だ」と信じきっていました。遠回りをしている人は、遠回りをしていることに気づかないんですね。

    今日はその二つの話を書きます。

    ■ その一 ― 五日前のQRコードが、もう古かった

    友だちに「ブログ見せてよ」と言われることがあります。そのたびにURLを口で伝えるのは大変なので、私はQRコードを四つ並べた画像をスマホに入れて持ち歩いていました。

    ①私のLINE
    ②ホームページ
    ③記事の一覧
    ④書類整理室のLINE

    この四枚を一枚の紙にまとめた画像です。カメラを向けてもらえば、それで済む。我ながらいい思いつきだと思っていました。

    ところが画像が少し古くなってきたので、AIに「これを作り直して」とお願いしたら、こう返ってきたのです。

    「③がGoogleで検索するQRになってるよ。先週、記事いちらんのページができたから、そこに直接飛ばせるようになったよ」

    ……あっ。

    思い出しました。このQRを作ったのは五日前です。そのときはブログのトップページが別のページになっていて、記事の一覧を見せる場所がなかった。だから苦しまぎれに「Googleでブログ名を検索する」というQRにしていたのです。

    その後、記事いちらんのページを作りました。作ったことは自分でも覚えています。でも、五日前に作ったQRのほうを直すことは、まったく頭に浮かんでいませんでした。

    友だちにQRを見せる。カメラを向けてもらう。すると、いきなりGoogleの検索結果が出てくる。そこから「ここです」と指でさして、ようやく記事にたどりつく。

    そんな遠回りを、私は友だちにさせていたわけです。

    作り直してもらった新しいQRは、読み込んだ瞬間に記事の一覧がバッと並びます。同じ一回のカメラで、着く場所が違う。これが遠回りとの差なんだなあ、と思いました。

    ■ その二 ― iCloudをぐるっと一周していた私

    もう一つは、AIに画面のスクショを見せるときの話です。

    私はいつも、こういう手順を踏んでいました。

    1. iPhoneでスクショを撮る
    2. パソコンを立ち上げる
    3. iCloudを開く
    4. そこからスクショをパソコンにダウンロードする
    5. ようやくAIとの会話の欄に貼り付ける

    書き出してみると、我ながらすごい大回りです。でも私は本気で「これしかない」と思っていました。「スマホで撮った写真を、パソコンに持ってくる」以外の道が、頭の中に無かったのです。

    今日、その手間くささを愚痴まじりにAIに話してみました。すると、あっさりこう言われました。

    「そのやり方はもったいないよ。スマホのAIアプリから、直接送れるんだ」

    やり方はこれだけでした。

    ・スマホでAIのアプリを開く
    ・文字を入れる欄の左にある「+」をタップ
    ・「写真」を選ぶ
    ・スクショを選んで送る

    以上。パソコンもiCloudも出てきません。

    半信半疑でやってみたら、本当に一発で送れました。今この記事のもとになったやりとりも、全部スマホから送っています。

    私はいったい、何ヶ月このぐるぐる回りをやっていたんだろう。

    ■ おまけ ― 「写真に入ってない」と騒いだ話

    じつは、この日にもう一つ小さな騒動がありました。

    AIが「スクショを撮ったら自動で写真に保存されてるよ」と言うので、写真アプリを開いてみたのですが、どこにも見あたらない。

    「スクショを撮っただけでは、写真に保存されてないんだ」

    そう報告しました。半分、勝ち誇っていました。AIも間違えることがあるんだな、と。

    ところが、もう一度ちゃんと探したら、しっかり入っていました。

    私が見ていたのは「コレクション」という画面でした。撮ったばかりの写真を見るには「ライブラリ」のほうを開かないといけなかったのです。

    保存されていなかったのではなく、私が違う部屋のドアを開けていただけでした。

    ■ 今日わかったこと

    二つの遠回りには、共通点がありました。

    どちらも、はじめた時点では正しかったのです。

    QRをGoogle検索に飛ばしたのは、そのとき記事一覧のページが無かったから。iCloudをぐるっと回っていたのは、そのとき他の方法を知らなかったから。当時の私は、ちゃんと考えて、その道を選んでいます。

    問題は、状況が変わったあとも、同じ道を通りつづけたことです。

    道はできていた。でも私は、昔のけもの道を歩いていた。

    そして厄介なのは、遠回りしているあいだ、本人にはまったく自覚がないということです。不便だとも思っていない。むしろ「うまくやれている」とすら思っている。

    だから、今日いちばんの発見はこれでした。

    AIに「今、私はこうやっています」と話してみること。

    質問ではなくて、報告でいいのです。

    「こうやってるんだけど、めんどくさいんだよね」

    たったこれだけで、「それ、もっと近い道があるよ」と教えてもらえる。自分では気づけない遠回りを、外から見てもらう。これがいちばん効く使い方かもしれません。

    元自衛官のくせに、地図の読み方がなっていなかった。そんな一日でした。

    でも、遠回りに気づけた日は、いい日です。明日からは少し早く着けるのですから。

  • 69歳、無料で「見張り番」を雇った ― Googleアラートで大会のエントリーを逃さない

    69歳、無料で「見張り番」を雇った ― Googleアラートで大会のエントリーを逃さない

    私は、絶対に見逃したくないインターネットの情報がありました。

    今年初めてエントリーしようと決めたオープンウォーター大会『館山 OWS 2026』の情報です。

    この大会は、大会開催日は7/20(海の日)と決まってますが、申し込み開始がまだでした。

    人気の大会は、募集が始まって数日で定員に達してしまう。うっかり見落とせば、一年待ちです。だから私は毎日、大会の公式サイトを開いては閉じ、開いては閉じ、を繰り返していました。「まだかな、まだかな」の日々です。

    その私に、相棒のAI(ジーニー)が教えてくれたのが「Googleアラート」でした。一言でいうと、無料で雇える見張り番。設定は1分。以来、私は公式サイトを見に行くのをやめました。向こうから知らせに来てくれるようになったからです。

    第1章:Googleアラートは「私専用の見張り番」

    仕組みはとても単純です。「この言葉が新しくネットに出てきたら教えてね」と登録しておくと、Googleが世界中のサイトを見回って、見つけた瞬間にメールで知らせてくれる。それだけ。

    私はこれを「見張り番を雇う」と理解しました。しかも無料。しかも24時間、文句も言わずに見張り続けてくれる。こんな働き者を雇わずにいた自分が惜しくなりました。

    私が登録したのは、『館山 OWS 2026』(大会の名前)です。

    すると本当に、Gメールに、エントリー開始のお知らせが、メールで届いたのです。毎日サイトを覗きに行っていたあの労力が、たった1分の設定で消えました。

    第2章:設定は本当に1分だった

    やることは4つだけです。

    一、ブラウザで google.com/alerts を開く。このとき、いつも使っているGmailにログインした状態で開くのが大事。ログインしていないと保存できません。

    二、検索ボックスに、知りたい言葉を入れる。私の場合は大会名『館山 OWS 2026』です。

    三、「オプションを表示」を押して、少しだけ設定を整える(次章で説明します)。

    四、「アラートを作成」を押す。以上、完了。

    打ち込んでいる途中で、検索ボックスの下に「こういう記事が引っかかりますよ」というお試し表示が出るのが親切でした。網の目が粗すぎるか細すぎるか、その場で確かめられるのです。

    第3章:ひとつだけ、必ず変えたい設定

    オプションの中に「件数」という項目があります。ここが初期設定では「上位の結果のみ」になっていることがあって、これを「すべての結果」に変えるのがコツだと教わりました。

    理由を聞いて納得しました。「上位のみ」だと、Googleが「これは重要そう」と判断したものだけが届く。つまり、私にとって大事な小さな情報が、機械の判断で間引かれてしまうのです。見張り番に「大事そうな来客だけ取り次いで」と頼むか、「来た人は全員知らせて」と頼むか。私が知りたいのは、有名かどうかではなく「エントリーが始まったかどうか」。だから全員取り次いでもらう方がいい。

    ほかは、頻度は「その都度」(見つけた瞬間に知らせてほしいので)、言語は日本語、地域は日本。これで私の用は足りました。

    第4章:網は、何枚も張っていい

    もうひとつ、目からウロコだった助言。

    「アラートは複数登録していいんです」

    というのも、同じ大会でも、書き手によって表記が違うのです。正式名称で書く人、略称で書く人、年号を付ける人、付けない人。ひとつの言い方だけで見張っていると、別の言い方で書かれた記事をまるごと取りこぼします。

    だから私は、大会名の言い方を変えて3種類登録しました。全部無料です。同じ記事の通知が二重三重に来ることもありますが、ジーニー曰く「重複通知は、見落としよりマシ」。まったく同意です。網は、何枚張ってもタダなのです。

    不要になったアラートは、同じ画面からいつでも削除・編集できます。気軽に増やして、気軽に減らす。それでいい道具でした。

    第5章:大会以外にも、使い道はある

    慣れてくると、他にも見張らせたいものが出てきました。

    自分のブログ名。ネット上で誰かが取り上げてくれたときに気づけます(まだ通知は来ていませんが、待つ楽しみです)。それから、気になっているテーマのニュース。欲しい品物のセール情報。要するに「毎日検索してしまうもの」があれば、それは見張り番に任せられる仕事です。

    考えてみれば、毎日サイトを覗きに行くのは、郵便が来ていないかポストを何度も見に行くのと同じでした。ポストの方から「来ましたよ」と言ってくれるなら、こんなに楽なことはありません。

    むすび:待つ時間を、返してもらった

    Googleアラートを使い始めていちばん変わったのは、時間ではなく気分でした。「見落としたらどうしよう」とソワソワしなくなったのです。見張り番がいる、という安心感。

    69歳になって思うのは、便利な道具というのは、作業を早くしてくれるものだけではないということ。心配を減らしてくれる道具も、立派な便利な道具です。

    無料で、1分で、誰でも雇える見張り番。もし「毎日チェックしに行っている何か」がある方は、今日、雇ってみてはいかがでしょう。

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  • 69歳、AIに「キャバクラで心を持っていかれた理由」と命名されていた話

    69歳、AIに「キャバクラで心を持っていかれた理由」と命名されていた話

    こんにちは、直ちゃんです。

    私は毎日、AIのジーニー(Claudeというんですが、私はこう呼んでいます)とおしゃべりしています。ブログのこと、税金のこと、水泳大会のこと、なんでもです。

    そうすると当然、チャット(会話の部屋)がどんどん増えていきます。

    先日ふと思って、ジーニーに聞いてみました。

    「今は、ブログ関係だけピン留めして、あとは聞きたくなったことをその都度、新しいチャットで話してるけど、もっといい方法ある?」

    ジーニーは、いつものように丁寧に教えてくれました。

    「直ちゃん、今のやり方はもうかなり良いよ。その上でおすすめなのが、チャットの名前を自分でつけ直すこと。たとえばスクショの『キャバクラで心を持っていかれた理由』みたいに、Claudeが自動でつけた名前だと、後から探しにくいよね」

    ……ずきーん。

    ちょっと待って、ジーニー。さらっと言ったね、今。

    そうなんです。私のチャット一覧には、AIが自動でつけた「キャバクラで心を持っていかれた理由」という題名が、堂々と鎮座していたのです。

    言い訳をさせてください。これは友人との食事会のあと、その日のお店の話をジーニーに報告した、ただそれだけのチャットです。中身は健全そのもの……のはずです。たぶん。

    でも、AIがつけた題名だけを見ると、69歳の男が夜な夜なAIに人生相談をしているようにしか見えません。しかも「心を持っていかれた理由」って。理由を分析までされている。

    このフレーズがあんまり見事だったので、消える前にあわててスクショを撮り、こうしてブログのネタにした次第です。AIというのは、こちらが思っている以上に、会話の本質をつかんでいるのかもしれません。恐ろしい子です。

    さて、せっかくなので、このときジーニーに教わった「チャット整理術」を、同じくAIとおしゃべりを楽しんでいるみなさんにもおすそ分けします。私と同じシニア世代でも、すぐできる3つです。

    1つ目。チャットの名前は自分で変えられます。

    パソコンなら、左側の一覧でチャット名にマウスを乗せると、右端に「…」(点が3つ)が出ます。そこを押して「名前を変更」。これだけです。私はこれを知りませんでした。ずっと、AIがつけた名前は変えられないものだと思っていたのです。

    2つ目。名前の頭に【 】で分類をつけると、あとで探しやすい。

    たとえば【青色申告】【ブログ】【単発】のように、頭に目印をつけておくのです。一覧を見たとき、パッと仕分けができます。紙のファイルの背表紙にラベルを貼るのと同じ理屈ですね。この方式なら、私たち世代にもなじみがあります。

    3つ目。左上の「検索」窓で、昔のチャットを探せます。

    キーワードをひとつ入れるだけで、関係するチャットがずらっと出てきます。だから実は、整理が多少ゆるくても大丈夫。ピン留めは「今よく使う数個だけ」にして、あとは検索で呼び出す。これでチャット一覧はスッキリです。

    ジーニーいわく、「整理は、直ちゃん自身が見つけやすくするためのもの。ジーニーは過去の会話を検索して思い出せるから、『前に話したあれだけど』で通じるよ」とのこと。

    なるほど。AIは全部覚えている。

    ……ということは、私が「キャバクラ」の題名を変更しても、ジーニーの記憶からは消えないということですね。

    例の題名は、記念にそのまま残しておくことにしました。

    それでは、また。

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  • 69歳、iPhoneが突然「パソコンと同じ画面」になった夜

    69歳、iPhoneが突然「パソコンと同じ画面」になった夜

    こんにちは、AIなおちゃんです。69歳、元自衛官。
    AIのジーニー(Claude)を相棒に、毎晩なにかしらと格闘しています。

    今日は「スマホの検索がちょー下手」だった私が、
    たった15分で「パソコンと同じ画面」を手に入れた話です。

    ■ 私のスマホ検索、こんなレベルでした

    正直に白状します。

    ・スマホの検索が、ちょー下手
    ・ブックマーク?リーディングリスト?よくわからない
    ・ブラウザはなんとなく、ずっとYahoo!

    一方、パソコンではGoogleのChrome(クローム)というブラウザを
    使っていて、これがすごく便利なんです。

    画面を開くと、自分のブログ、よく見るサイトのアイコンが
    ずらっと並んでいて、ポチッと押すだけ。

    だからある夜、ジーニーに聞いてみました。

    「携帯でもGoogleを使うと、パソコンみたいにアイコンが出てくるの?」

    ■ ジーニーの答え「それ、出てくるよ!」

    答えは、あっさりでした。

    パソコンで使っているChromeは、iPhoneにも入れられる。
    しかも、パソコンと同じGoogleアカウントでログインすれば、
    ブックマークもよく見るサイトも、そのままスマホに引き継がれる。

    つまり、スマホがパソコンの「分身」になるんです。

    ここでジーニーからひとつ注意が。

    「ホーム画面にあるGマークの『Google』アプリは検索専用アプリで、
    Chromeとは別物だよ」

    ……えっ、そうなの?(私は同じものだと思っていました)

    ■ やったことは、実質2つだけ

    (1)App Store(青いAのアイコン)で「Chrome」と検索

    すると驚きの事実が。ボタンが「入手」ではなく「開く」に
    なっていました。

    つまり、私のiPhoneには、もうChromeが入っていたんです。
    ホーム画面の奥で、ずっと眠っていたらしい。

    (2)Chromeを開いて、新しいタブを出す

    画面の一番下、真ん中にある「+」ボタンを押すだけ。

    すると――出ました。

    パソコンで見慣れたあの画面。
    右上には私の顔写真(ログイン済みの印)。
    真ん中には、私の事業サイトのアイコンまで、もう並んでいる。

    ログイン作業すら不要でした。いつかのタイミングで
    ログインしていたようです(覚えていないのがシニアの実力です)。

    ■ ブックマークも、ちゃんと引き継がれていた

    念のため、新しいタブ画面にある「☆ブックマーク」を
    押してみると――

    パソコンで保存していたブログの管理画面、
    よく使うサイトが、ちゃんとスマホにも入っていました。

    これで外出先でも、ワンタップでブログの管理画面に入れます。

    ■ まとめ:「同じアカウント」が合言葉

    今回の学びは、これに尽きます。

     パソコンとスマホで「同じGoogleアカウント」にログインすれば、
     ブックマークもよく見るサイトも、全部つながる。

    難しい設定は、何ひとつありませんでした。

    「スマホの検索が下手」なのは、腕の問題じゃなくて、
    自分に合った道具をまだ手にしていなかっただけ。

    私と同じように「パソコンでは使えるのに、スマホだと迷子」
    という方、けっこういるんじゃないでしょうか。

    やることは2つだけです。

     1. App Storeで「Chrome」を探す(もう入っているかも!)
     2. パソコンと同じGoogleアカウントでログインする

    たったこれだけで、あなたのスマホも
    「パソコンの分身」になりますよ。

    ところで――記事の途中に出てきた「ブックマーク」と
    「リーディングリスト」。

    実は私、この2つの違いも分かっていませんでした。
    恥を忍んでジーニーに聞いてみた話は、また次回に。

    それでは、AIなおちゃんでした。

  • 画面の使い方が分からないと、AIも使いこなせない ― 69歳の迷子録

    画面の使い方が分からないと、AIも使いこなせない ― 69歳の迷子録

    AIのブログなのに、今日はAIの話をほとんどしません。その「手前」の話です。

    私はこの2日間、AI(相棒のジーニー)と一緒に、ブログのデザイン直しに取り組んでいました。結論から言うと、AIの指示はずっと正しかった。それなのに私は、迷子になり続けました。

    原因はAIでもWordPressでもなく、私が「パソコンの画面の使い方」を分かっていなかったことでした。タブ、窓、アドレスバー ― この基本が怪しいままAIに教わると、正しい地図を渡されても道に迷うのです。

    今日は69歳の私が、恥を忍んで「画面の迷子録」を公開します。そして、これだけ覚えたら世界が変わった「画面の基本5つ」もお土産にどうぞ。


    第1章:69歳の「画面迷子録」― 私はこれだけやらかした

    まずは私の失敗を、正直に並べます。笑ってやってください。でも、心当たりのある方も多いはずです。

    • 迷子その1:アドレスバーはどっちの窓のもの?
      AIと作業画面を左右に並べていた時のこと。「アドレスバーに入力して」と言われて入力したら、AIの画面の方が変わってしまいました。窓が2つあると、アドレスバーは「今クリックして選んでいる側」のもの。これを知らずに、何度もAIの画面を吹き飛ばしました。
    • 迷子その2:タブの増殖。
      気がつくと、ブラウザの上に同じサイトのタブが6個も7個も並んでいました。どれが「今の」画面か分からない。古いタブで作業して「あれ、変わってない?」と混乱したことも。
    • 迷子その3:窓が消える。
      作業中の窓が、突然どこかへ行ってしまう。閉じたのか、隠れたのか、それすら分からず、あちこちクリックしてさらに迷子に。
    • 極めつけ:自分のホームページの出し方をAIに聞きそうになった。
      「私のホームページの画面って、どこから出すの?」― 危うくAIに質問するところでした。自分のサイトなのに、です。

    第2章:AIの指示が正しくても、迷子になる理由

    ここで大事なことに気づきました。

    AIには、私のパソコンの画面が見えていないのです。

    AIは「画面右上の保存ボタンを押して」と、正しい指示をくれます。でも、私が別の画面に迷い込んでいたら? その指示は丸ごと空振りです。AIは「あなたは今この画面にいるはず」という想像で話し、私は別の場所にいる。この食い違いが積み重なると、お互い正しいことをしているのに、作業はぐちゃぐちゃになります。

    つまり、AIという優秀な案内人を活かすには、こちらが「今どの画面にいるか」を把握できる足腰が必要なのです。カーナビがどれだけ賢くても、運転手がハンドルとアクセルの区別を知らなければ、目的地には着けないのと同じです。

    第3章:これだけで世界が変わった「画面の基本5つ」

    2日間の迷子の末に、私が身につけた基本を5つにまとめます。全部、数秒でできることばかりです。

    1. 「タブ」と「窓」は別もの。窓(ウィンドウ)がノートだとしたら、タブはノートの中のページ。1冊のノートに、ページ(タブ)が何枚も入っています。ちなみに私はずっと「タグ」だと思っていました。正しくは「タブ」です。
    2. タブは、つまんで引っ剥がせる。タブをマウスで押さえたまま下へズルッと引っ張ると、そのページだけ独立した新しい窓になります。AIの画面と作業画面を左右に並べたい時は、まずこれ。
    3. 窓を左右にピタッと並べるのは、Windowsキー+矢印。窓をクリックして選んでから、キーボード左下の旗マーク(Windowsキー)を押しながら「←」。窓が画面の左半分に吸い付きます。もう片方の窓で「→」。これで左右見開きの完成です。
    4. 消えた窓は、画面下のバーで見つかる。行方不明になった窓は、閉じたのではなく隠れているだけのことがほとんど。画面一番下のバーにあるブラウザのマーク(私の場合はChromeの丸いマーク)をクリックすると、ひょっこり戻ってきます。
    5. アドレスバーは「窓ごとに1本」。入れ替えはCtrl+Aで一発。窓が2つあれば、アドレスバーも2本。使う前に「どっちの窓を選んでいるか」を1回クリックして確かめる。そして中身の入れ替えは、全部消さなくても「Ctrl+Aで全選択 → そのまま貼り付け」で、古い文字は自動で消えます。

    第4章:それでも分からない時は、AIに「画面の使い方」から聞いていい

    「こんな基本、今さら人に聞けない」― そう思っていませんか。私もそうでした。

    でも、AIになら聞けるのです。何度同じことを聞いても、AIは嫌な顔ひとつしません。実際に私は、AIに「教わり方の注文」を付けました。ボタンの場所は「右上」「左下」の概略位置つきで教えて。難しい設定は、AIが3案作って私は選ぶだけにして ― と。(この話は前回の記事に書きました)

    そして今回、もう1つ強力な技を覚えました。「今の画面のスクショを送ってから、聞く」です。AIには画面が見えない ― なら、見せてしまえばいい。スクリーンショットを1枚送るだけで、AIは「あなたの今いる場所」から案内してくれます。カーナビに現在地を教えるのと同じです。

    さらに、大事な手順は、AIの説明を印刷して紙で手元に置く「印刷作戦」も始めました。画面とにらめっこを続けると、目も頭も疲れます。紙なら、指でなぞりながら一歩ずつ確認できる。アナログ、あなどれません。

    それから、パソコン用語を知らなくても大丈夫です。私は「上の四角いやつ」「右のほうにある点々」で質問しています。それでもAIはちゃんと分かってくれます。用語を覚えてから聞くのではなく、聞きながら覚えればいいのです。

    第5章:画面の使い方は、AI時代の「靴ひもの結び方」

    AIの活用が「走り方」だとしたら、画面の使い方は「靴ひもの結び方」です。靴ひもがほどけたままでは、どんな走り方を教わっても転びます。逆に、たった5つの基本を覚えるだけで、AIの案内が急にスイスイ頭に入るようになりました。

    もしあなたが「AIを使ってみたけど、なんだか疲れただけだった」という経験をお持ちなら、原因はAIでも、ましてやあなたの頭でもなく、「画面の基本」かもしれません。

    誰も教えてくれなかっただけ。69歳の私が2日で覚えられたのだから、あなたにも必ずできます。


    この記事は、2026年7月6日〜7日にAIと実際にやりとりした体験をもとに書きました。